キリスト教保育を土台に、一人ひとりを大切に育む。上水保育園で働く魅力とは

今回は、上水保育園に取材を行い、園が大切にしている保育の考え方や、日々の取り組み、働く環境についてお話を伺いました。
キリスト教保育を土台にしながら、一人ひとりの子どもを大切にする姿勢や、行事を通して育まれる子どもたちの関わり、職員同士の支え合いなど、上水保育園ならではの魅力が見えてきました。
あわせて、現場で働く職員さんの声も交えながら、上水保育園で働くイメージをお伝えします。
取材にご協力いただいた園様:社会福祉法人東京家庭学校 上水保育園
HP:https://josui.net/
TEL:03-3333-8626(受付時間 10:00〜17:00)
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目次
一人ひとりの子どもの人権を大切にする保育
上水保育園が大切にしているのは、キリスト教保育です。
その根底にあるのは、「一人ひとりの子どもの人権を大切にすること」。子どもたちはみんな大事な存在であり、神様からも周りの大人からも愛されていることを伝えているといいます。
印象的だったのは、子どもへの言葉かけについてのお話でした。園では、「ダメ言葉を使わないで、認め言葉をかけてあげましょう」ということを大切にしているそうです。子どもをただ指導の対象として見るのではなく、一人の人格として尊重し、存在を認めながら関わっていく。その姿勢が、上水保育園の保育の土台になっています。

また、日々のお祈りの中では感謝の気持ちを大切にし、お友だち一人ひとりのことを思いやる心を育んでいるとのことでした。賛美歌を歌ったり、行事の前には礼拝をして感謝のお祈りから始めたりと、キリスト教保育の考え方は特別な時間だけでなく、日常の中にも自然に溶け込んでいます。幼児クラスでは、神様のお話しを聞く時間があり、神様を身近に感じる機会となっています。
日々の関わりや行事の中で育つ、思いやりと主体性
上水保育園では、日々の関わりの中で、子どもにも大人にも「挨拶をしっかりすること」を大切にしているといいます。職員同士でも、子どもに対しても、保護者に対しても、まずはしっかり挨拶をする。そして、お互いに声をかけやすい雰囲気をつくることを意識しているそうです。さらに、子どもの人権だけでなく、大人同士もお互いの人権を大切にすることを伝えているとのことでした。
こうした考え方は、行事の中にもよく表れています。特に年長児にとって大きな節目になるのが、夏の富士合宿、秋の運動会、冬のクリスマス祝会です。富士合宿では、富士山の麓・河口湖で一泊し、グループ活動の中で助け合いながら過ごします。初めて家族と離れて泊まる子も多い中、仲間同士で励まし合ったり支え合ったりする経験があるそうです。
秋の運動会では、年長児のリレーが大きな見せ場になります。グループ対抗のため、グループの仲間同士が助け合う関係を築いていく。そして、その積み重ねの先にクリスマス祝会があります。年長児は、イエス様の誕生を題材にした劇に取り組み、マリア様や天使、羊飼いなどの役も子どもたち同士の話し合いで決めていくそうです。最初はやりたい役が重なっても、「じゃあ誰ちゃんがいいと思う?」「私はこっちにするよ」と、話し合いを重ねながら自分たちで決めていく。その姿には、相手を思う気持ちや、自分たちで考えて進める力が表れています。

また、下の学年の子どもたちは、そうした年長児の姿を見て「来年は自分たちもあれをやるんだ」とあこがれる姿が見られます。一つひとつの行事が単発のイベントではなく、子どもたちの育ちのつながりになっていることも、上水保育園らしさの一つといえそうです。
地域に根ざし、長く受け継がれてきた園
上水保育園は、70年以上の歴史を持つ園です。
取材の中では、保護者の方が卒園児だったり、おじいちゃん・おばあちゃんの世代まで卒園児だったりするご家庭もあると伺いました。さらに、卒園後に保育士として戻ってきた職員もいるそうです。長く地域の中で愛され、受け継がれてきた園であることが分かります。
地域の方も参加できる夏の盆踊りや秋のミニバザーといった行事もあり、そうした場は半分同窓会のような雰囲気になることもあるとのことでした。地域とのつながりの深さも、上水保育園の大きな特徴です。

働く環境としての上水保育園
上水保育園は、正規職員約50名、パート職員約20名が在籍する大所帯の園です。人数が多いからこそ、さまざまなタイプの職員がいて、「どんな人がいても良い」と話されていたのが印象的でした。また、20年以上勤務している方が多く、30年、40年というベテラン職員も珍しくないそうです。長く働く職員が多いことからも、園の中に積み重ねられてきた安心感や支え合いの土台がうかがえます。
相談体制についても、学年のリーダー、乳児・幼児それぞれのリーダー、園長・副園長に加え、人材育成担当も置かれているとのことでした。悩みや相談ごとを、一つのルートだけでなく複数の立場の人に話せる体制があることは、働くうえで大きな安心感につながりそうです。
未経験や経験の浅い方へのサポートも整えられています。入職初日から基本的には現場に入りつつ、クラスでは2人担任または3人担任として先輩と組みながら学んでいくそうです。人材育成担当や園長・副園長の方々がこまめに声をかけ、5月からは月1回の新人研修も始まるとのことでした。
また、法人内には3つの保育園があり、3園合同で新人研修やフォローアップ研修を実施しているため、同期同士でつながりながら相談し合える環境もあるそうです。
働きやすさの面では、2025年度から土曜日の振替休日の体制が整い、お休みが増えたことも職員に喜ばれている点として挙げられていました。
さらに上水保育園ならではの魅力として挙げられていたのが、広い園庭と大きな規模の園であることです。最近は小規模園も多い中で、上水保育園ではたくさん体を動かして遊ぶことを大切にしているとのことでした。賛美歌や童謡に親しむ時間があり、歌うことが好きな方にも向いているそうです。リトミックや、外部講師による体操、科学の活動も取り入れられていると伺いました。
現場で働く保育士さんに聞きました
お話を伺った方:Mさん(31歳・勤続2年目/現在は育児休業中)
Q. 上水保育園で働いていて、「働きやすい」と感じるのはどんなところですか?
まず、仕事とプライベートの両立がしやすい点です。
先輩方も時間通りに退勤されているため、1年目の頃から気兼ねなく帰ることができました。基本的に残業はなく、就業時間内で業務を終えられる環境が整っています。
また、書類作成や行事準備などの業務については、子どもの人数や職員配置によって保育時間内に進められることもあり、無理なく取り組むことができます。ICT化も進んでおり、業務の負担も軽減されていると感じています。
有給休暇も希望に沿って取得しやすく、産休・育休の際も温かく送り出していただき、安心して働き続けられる環境だと感じています。福利厚生が整っている点も大きな魅力です。
また、園全体の雰囲気の良さも働きやすさにつながっています。職員数は多いですが、分からないことや相談したいことを気軽に聞ける環境があります。
保育会議では、日々の保育について先輩・後輩関係なく意見を出し合い、どの意見も一度受け止めた上で検討してもらえるため、安心して発言することができます。「例年通り」にとらわれず、より良い保育と働きやすさの両方を大切にしている点も魅力だと感じています。
Q. 上水保育園に入職して、入職前後でギャップを感じたことはありましたか?
幼稚園での勤務経験のみで入職したため、当初は戸惑いもありましたが、実際には良い意味でのギャップを多く感じました。
「こんなに自由に保育ができるんだ」
「こんなに一人ひとりの意見を受け止めてもらえるんだ」
「こんなにプライベートも大切にできるんだ」
と驚くことばかりでした。
当初は「上水保育園の保育が分かりません」と何度も園長先生や先輩方に相談していましたが、そのたびに自分がどのような保育をしたいのかを一緒に考えていただき、安心して成長していける環境だと感じています。
Q. 未経験の方や経験の浅い方にとって、上水保育園のどんなところが安心につながると思いますか?
何よりも、先生方の温かさです。
いわゆる体育会系のような厳しい雰囲気はなく、分からないことは誰に聞いても丁寧に教えていただけるため、不安を抱えたまま業務を進めることがありません。
さらに、若手からベテランまで幅広い年代の職員が在籍しているため、多様な保育に触れながら学べる点も大きな魅力です。
加えて、新人研修があるのも安心できるポイントです。
同期で集まって話せる機会があり、悩みを共有したり共感し合えたりすることで、「自分だけじゃないんだ」と感じられ、気持ちが楽になります。話すことで気持ちが整理され、「また頑張ろう」と前向きになれる時間になっています。
上水保育園は、どんな保育士さんに向いている園か
取材の中では、上水保育園は「体を動かすのが好きな方」や「歌うことが好きな方」にも向いているというお話がありました。広い園庭でたくさん体を動かして遊ぶことを大切にし、日々の中で賛美歌や童謡に親しむ時間があるためです。
そのうえで、より本質的には、子ども一人ひとりを大切に見たい方、自分の保育を深めながら働きたい方、周囲と相談しながら成長していきたい方に向いている園だと感じます。理念だけでなく、日々の実践や職員同士の関係の中でも、「一人ひとりを大切にすること」がつながっているからです。
まずは見学で、園の空気を感じてみてください!
求職者の方へ向けて、園からは「子どもの人数が多いからというだけで敬遠されることもあるけれど、それだけ職員も人数がいるので、一人ひとりの子どもにしっかり対応していきたい。そこだけを見ないでぜひ来ていただきたい」というメッセージがありました。興味があれば、まずは見学を兼ねて遊びに来てほしいとも話されています。
人数の多さだけでは見えない雰囲気や、実際の保育の空気感は、現地でこそ分かる部分もあります。上水保育園で働く毎日を具体的に思い描いてみたい方は、まずは一度、園の空気を感じに行ってみてはいかがでしょうか。
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株式会社プロリーチ 執行役員COO兼HR事業部の事業部長。早稲田大学在学中に友人の誘いを受け、プロリーチに参画。保育領域における人材紹介を通じた採用課題の解決を中心に、労務や法務、人事等にも従事。